相次ぐ特殊詐欺の被害を防ごうと、三島高校(愛媛県四国中央市)の書道部員がこのほど、特殊詐欺防止の標語を書いた書道作品を制作した。部員らは「人の良心につけ込む犯罪の被害に遭う人が減ってくれたら」と願っている。
 四国中央署は10月、還付金詐欺への注意喚起などを5項目にまとめた標語「紙の街」を作成。広報ポスターを市内の金融機関や病院などで掲示している。
 署の依頼を受けた書道部員は縦0.7メートル、幅約1.4メートルの紙に一文字ずつ丁寧に書いていった。部長の2年生(17)は「単調にならず読みやすいよう配置を工夫した。5人で書くので、統一感を出すのに苦労した」と話した。作品は署の玄関に飾る予定。